よるのしじま

ニートの季節

酩酊と夜の窓辺にて

僕はまだ生きている。これを書いている時点で分かり切ったことだけれど、僕は自嘲することで少しの安心を得られるから、無駄な言葉を連ねることを許してほしい。

そもそも、ここは僕のための備忘録なんだから、許しを乞う必要もないんだけどね。

 

さて……季節は8月に入った。どうやらここ東北も梅雨が明けたらしい。本格的な夏の到来、ってやつだ。そもそもそんなに雨降ってないけどね。蒸し暑くて寝苦しくて仕方ない初夏だったよ。僕が年を重ねるごとにこうやって夏や冬ばかり伸びて、秋や春なんて趣があって過ごしやすい季節は消えてゆくのかな。この世界に大して愛着は無かったけれど、それだけは少し寂しい気もする。

 

 

ようやくセミ達も鳴き始めた。残り短い生命を費やして、君たちは何を叫んでいるんだろう。まだ先のある生命を“短すぎる”と嘆いてはドブに捨てようとしている僕にとって、君たちはとても眩しい存在だ。カナカナカナカナ……ひぐらしの鳴き声は何歳になっても、どうしてか否応もなく切ない。夏にたいした思い出なんて無いんだけどね。これもサマーコンプレックスって言うのかな。

 

ちなみに今は夜。来客の都合で久々の実家だ。僕の居ぬ間に髪の毛が落ちていて困る。僕は潔癖症だ。一部屋だけでも、自分だけのスペースが無いと落ち着かない。

ウイスキーも持ち込んだ。当然酔ってる。酩酊に身を任せないと夜も越せなくなってしまった。弱くなる一方だな、僕は。そんな酩酊と睡眠薬の興奮作用のせいで、久々にブログを書く気が起きたんだから、そんなに悪いことではないかもしれないな。でも少し肝臓に負担をかけすぎている。あと脳にも。若い脳とはいえ、頭の悪い脳だ、そんなに気に病むことでもないけれど。いっそボケたほうが幸せかもな……なんて言えるのは僕がボケていないからかもしれない。

 

さて、本題にはいろう。死ぬのが怖い。怖くて仕方ないよ。当たり前だ、分かり切っていた事だ。けれど、けれど、……浮き上がって陽光に煌めく水面が見えるにつれて、未来に想いを馳せてしまう。生き延びた未来の、その先の死を想像してしまう。なんて人生は短いんだろう。最近の僕は眠ってばかりいる。一日は…あっという間に過ぎてゆく。起きたら夕方で……気づいたら深夜で……気づいたら夜が明けていて……。

 

 

こんなふうにして、若さも、生命も、尽きるんだろうな。生命に使いみちを見出せたわけじゃない。それでも諸行無常に虚しさは感じてしまう。

 

生命の使い途……誰かを愛せたら、見いだせるんだろうか。それ以外には、前にも言った通り救いを見出す他ない。殉じたいほど綺麗な誰かを見つけるしかない。

 

結局僕は生きたいんだ。死んでしまうのが嫌で、死にたいんだから当然だ。でもこの矛盾はきっと、僕に自殺の覚悟を持たせてくれないんじゃないだろうか。…もういいや。薬が効いてきて言葉が紡げなくなってきたよ。

 

とにかく僕が言いたかったのは、救いを探すことをやめないでくれ。

気がついたら終わる虚しい一日の繰り返しでも良いから。その日々の隙間に、救いを見出すための必死の思考を、滑りこませてやってくれ。

頭が働かないならブロンODでもすればいい。

人前に出るのが、人と会話するのが怖いなら、精神安定剤でもがぶ飲みすればいい。

 

とにかく、頼むよ。未来の僕。これを書いている今の僕。救いを見出すことを、諦めないで欲しい。その途中で命が尽きても、仕方ないだろ。

 

それはひどく虚しくて、僕が死にたくなるほど忌み嫌った生命の理不尽さに運命に負けるようなことだけれど、それでも。

 

頭が悪い上に酒と薬で脳が腐った僕には……これしか考えられないんだ。

 

ごめん、ごめん、謝りきれない虚しさを未来へ背負わせる事を許してくれ。いや、許さなくていい…許せるはずもない…。たったひとつの命だからな。でもごめん。でも意味の無い虚無の謝罪の上に立って僕は言うよ、何度でも言うよ、窓辺に吹き込む酩酊に乗せて言うよ、8月の少し蒸し暑い、でもやっぱり涼しくて心地いい夜風に乗せて言うよ。

 

 

救いを、見出してくれ。きっとこの世界のどこかには、その綺麗な何かは、誰かは、在るし居るから。

 

どうか、愚かな僕の思考を信じて欲しい。

いやそんな贅沢は言わないよ。ただ、過去の僕は、今の君より視野の狭い僕はこんなことを思っていたんだと、寂しい夜に叫んでいたんだと、心の片隅に引っ掛けておいてほしい。

 

じゃあまたね。次に会うときは涼しくなっていることを願うよ。夏の夜の午前4時の僕は、淋しくて淋しくて誰かを愛したくて仕方ない。確かな感情だけ綴っておきます。他に正しいこともないから。

 


f:id:vanirain:20170803040419j:image